こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- パソドブレとは?
- パソドブレの面白さ・難しさを解説
- パソドブレの初心者ステップを動画で紹介
- パソドブレの歴史を詳しく解説
本記事の信頼性
ミクト(@mikuto_dance)
この記事を書いている私は、社交ダンス・競技ダンス歴13年です。
大学で社交ダンスにはまり、今も妻と一緒に大会に出場しています。社交ダンスは若い人でも楽しめる趣味としてもっと広めたくブログなどで発信しています。
初心者の方向けにパソドブレがどんな種目か、私が実際に踊って感じた面白さや難しさを紹介していきますね。
また、パソドブレの初心者用ステップやパソドブレの曲を紹介するので、パソドブレが踊れそうか、パソドブレが好きになれそうかが、わかりますよ。
それでは記事の最後でお会いしましょう。
目次
社交ダンスのパソドブレとは?3つの要素で解説
まず、パソドブレがどのようなダンスか、動画をご覧ください。
動画は元世界チャンピオンのリカルドとユリア組が踊るパソドブレです。
現在の世界チャンピオンが気になる方向けに社交ダンスの現世界チャンピオンの踊りを全種目紹介しているので、合わせてご覧ください。
そんなパソドブレを、もっと知っていただけるよう、3つの要素で詳しく解説していきますね。
パソドブレを3つの要素で解説!
- 特徴
- カウント・リズム
- 曲
種目の特徴
パソドブレはラテン種目の1つで、スペインの闘牛を彷彿とさせるかっこいいダンスです。
男性が闘牛士、女性がケープや闘牛となり、命を懸けた勇ましさ、かっこよさを表現しますよ。
他のラテン種目と異なり、緊張感があり、大きく力強く魅せる動きが特徴ですね。
また、社交ダンスは女性が主役の場合が多いですが、パソドブレだけは男性が主役となるダンスでもあります。
そして、「パソドブレ」は、「パソ」と略して呼ばれることも多いですよ。
パソドブレ以外のスタンダード種目とラテン種目の違いを紹介しているので、違いを紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
カウント・リズム
パソドブレのリズムは2拍子で、1拍目にアクセントがあります。
そして、基本的なカウントは「1,2,1,2」と記載して、「ワン、ツー」と呼びますよ。
ただ、習う場所によってカウントの数え方は異なります。
「1,2,3,4」と4つで数えたり、「1,2,3,4,5,6,7,8」と8つでカウントを数えたりしますね。
どのカウントも正しいので、習った時に自身のわかりやすいカウントの数え方で踊ることをおすすめします。
また、細かい動きをする際に半拍(0.5拍)の「&(アンド)」カウントや1/4拍の「a(ア)」カウントを使うことがあるので、覚えておくといいですよ。
パソドブレの曲
パソドブレの曲は、「Espani cani(エスパーニャ カーニ)」という曲がよく使われ、「Espani cani」をベースに映画曲をアレンジされた曲が流れますね。
例えば、タイタニックのテーマ曲「My Heart Will Go」や、パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ曲「He's A Pirate」などがあります。
上記含めた、私が厳選したおすすめパソドブレ曲を10曲収録していますので、ぜひ聴いてみてください。
さらに下記の記事でパソドブレのおすすめ曲を詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。
社交ダンスパソドブレの面白さ・難しさ
それでは、実際に競技会などでパソドブレを踊る私が感じる、パソドブレの面白さや難しさを解説しますね。
また、実際に踊ってみてわかった初心者へのおすすめ度も合わせて紹介します。
パソドブレの面白さ
パソドブレの面白さは2つです。
パソドブレの面白さ
- かっこよく決めるポーズが多くうまく決まると面白い
- 男女の駆け引きを表現し、お互いの動きがうまくかみ合うと楽しいノリがいい曲が多いのでテンション高く踊れる
パソドブレはポーズをしっかり決めるタイミングが多いです。
よって、その決めるポーズがうまく決まった時は面白く感じますね。
また、パソドブレは男女で緊張感を持って踊り、2人の駆け引きを魅せるダンスです。
よって、2人の息があって駆け引きをうまく見せることができるととても面白いと感じますよ。
例えば、男女が離れた位置にいて、男性が女性を右に誘導するように動き、女性が男性の動きに合わせて誘導されて動けたします。
その時、離れていても2人の息が合ったと感じられるため面白いと思いましたね。
パソドブレの難しさ
パソドブレの難しさは下記2つです。
パソドブレの難しさ
- 動きが硬くなりやすいので、硬さをとって踊るところが難しい
- 相手を振り回したり、振り回されたりしてしまうところが難しい
パソドブレは緊張感を出して踊るダンスですが、動きを大きく見せたりと結構体をストレッチさせて踊りますよ。
しかし、緊張感を出そうとすると体が固まり、動きが硬くなることが多いです。
なので、緊張感を出しつつ硬さをとった踊りをすることは、思っていることと別の動きをすることになるので、難しく感じますね。
また、緩急を魅せる踊りで、次の動きを瞬間的に作ることがあります。
男女で踊る時に、次の動きをしようとして、相手を振り回してしまいうまく動けず、難しいと感じることがありますね。
初心者おすすめ度
初心者おすすめ度は「」ですね。
理由はステップは簡単で覚えやすいですが、1曲すべてを覚える必要があり大変で、パーティなどではあまり踊られないためです。
ラテン5種目の中では、4番目におすすめの種目ですね。
ちなみに初心者に一番おすすめのラテン種目はルンバです。
ルンバの特徴や面白さ、初心者向けのステップを紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
もちろん、パソドブレはかっこいいダンスなので踊りたいといった思いがあれば、ぜひパソドブレから始めてみましょう。
他の種目の初心者おすすめ度を下記で紹介しているので、合わせてチェックしてくださいね。
社交ダンスパソドブレの初心者向けステップ
初めにパソドブレは他の種目と異なり、曲が3部で構成されています。
それぞれ、第1ハイライト、第2ハイライト、第3ハイライトと呼びますよ。
そして、通常第2ハイライトまで踊ることが多いです。
よって、パソドブレを踊る場合第2ハイライト(大体1:30秒程度)までのステップを覚えることになります。
そこで、社交ダンスの初心者が最初に習うことが多いベーシックステップが入った第2ハイライトまで収録されたステップを紹介していきますね。
ステップの動画とカウントを紹介します。
パソドブレ(第1ハイライト)のステップ名とカウント
番号 | ステップ名 | カウント |
1 | スパニッシュライン | 12 |
2 | プロムナードクローズ | 34 |
3 | シュールプラス | 5678 |
4 | ファラウェイリバース&スリップピボット | 1234 5 |
5 | オープンテレマーク | 678 1234 |
6 | ツイスト | 5678 1&234& 567&8 |
7 | レフトフットバリエーション | 1234& 5678 |
8 | シンコペーテッドセパレーション | 1234 5678& 1&23&4 5678 12&34 |
9 | プロムナード | 5678 1 |
10 | シャッセケープ | 234& 5678& 1234& 5678 |
11 | スパニッシュラインインバーテッドCPP | 1234 5678 |
パソドブレ(第2ハイライト)のステップ名とカウント
番号 | ステップ名 | カウント |
1 | プロムナードクローズ | 12 |
2 | シュールプラス | 34 |
3 | ファラウェイリバース&スリップピボット | 5678 1 |
4 | オープンテレマーク | 234 5678 |
5 | ツイスト | 1234 5&678& 123&4 |
6 | レフトフットバリエーション | 5678& 1234 |
7 | シンコペーテッドセパレーション | 5678 1234& 5&67&8 1234 56&78 |
8 | プロムナード | 1234 5 |
9 | シャッセケープ | 678& 1234 |
10 | スパニッシュライン | 5 |
教室やサークルによっては少し異なることもありますが、紹介するステップをどこかでは使うので知っておいて損はないですよ。
それに、少しでも知っておくと予習になるのでおすすめです。
全部覚えるのは大変だと思うので、「まず第1ハイライトから覚えること」や「動画を見て全体を把握すること」をやっておくと習うときに抵抗なく踊れますよ。
また、パソドブレ上達を目指したい方向けに3つの上達ポイントを紹介しますね。
パソドブレ上達のための3ポイント
- 緩急をつけること
- 配役を意識すること
- 姿勢を正しくすること
それぞれ解説していきますね。
1.緩急をつけること
緩急をつける上で、カウントを長く取る「緩」の部分では、ストレッチをして大きく見せることを意識しましょう。
そして、「急」の部分は素早く動いて次の魅せるようにしましょう。
そうすることで動きのメリハリが見えるので、パソドブレをかっこよく踊っている感じが出せますよ。
2.配役を意識すること
パソドブレは男性は闘牛士、女性はケープや闘牛を演じて踊ります。
よって、男性は闘牛をいなすイメージでかっこよく踊ったり、女性は闘牛の時、闘牛士の動きに合わせて突進するイメージで踊りますよ。
パソドブレを踊るときは、踊るときの配役に合わせて、役を演じることでかっこよく見えます。
3.姿勢を正しくすること
パソドブレは他のラテン種目よりもまっすぐ立って踊ることが多いため、姿勢が悪くなってしまうと、その分だけかっこ悪く見えてしまいます。
よって、姿勢を正しくして踊ることが重要ですし、初心者の方でも意識すればすぐ改善できるところなので、しっかり姿勢を意識して踊りましょう。
社交ダンスのパソドブレの歴史
パソドブレはスペインで生まれ、闘牛と闘牛士が入場する時に流れる曲の総称として「パソドブレ」と名付けられていました。
闘牛の技術が確立されて、民衆の間で人気が高まるとともにパソドブレという曲の重要さは増し、パソドブレ専門の吹奏楽団が次々と結成されました。
そして、新たに舞台上の歌舞曲として、民衆に広く親しまれるようになりました。
1920年代にパソドブレに合わせて民衆が思い思いに踊ったダンスは「スパニッシュ・ワンステップ」と呼ばれて、パリで流行り、世界に広まっていきます。
そして、第2次世界大戦後、イギリスのダンス教師協会が現在のパソドブレの踊り方を確立し、「パソドブレ」という種目名で社交ダンスに取り入れられるようになりました。
まとめ:大変だけどかっこいい!
初心者の方向けに社交ダンスのパソドブレを解説してきました。
パソドブレはスペインの闘牛を彷彿とさせるかっこいいダンスです。
覚える長さが長くて、パーティではあまり踊られないため、初心者の方で早く踊れるようになりたい方にはあまりおすすめできません。
もし、ラテンを習ってみたいと思ったら、ルンバを習ってみることをおすすめします。
ルンバの特徴や面白さ、初心者向けのステップを紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
そんなラテン種目を教えてくれるおすすめの東京や大阪の社交ダンス教室を紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
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また、社交ダンスをもっと知りたい方向けに映画で知る方法や社交ダンスの種類全14種目も紹介しています。
合わせてチェックしてみてくださいね。
今回は以上です。